書評

【自分の中に毒を持て】普通に生きなければならないという現代社会へのアンチテーゼ

今日は、岡本太郎作「自分の中に毒を持て」の個人的書評をしていきます。

あらすじ

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“才能なんて勝手にしやがれだ”
“だめ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ”
岡本太郎の遺した作品と言葉は、いまでも私たちに鋭く問いかけています。
瞬間を生き抜く、岡本太郎のパッションは、強い力をもって私たちの生命にズシンと響くのです。
歓喜と驚きに満ちた人生を、あらためてつかみとってください。

書評

知らない間に人の敷いた線路の上を走らされていた。

そう思う人も多いのではないか。

そして、自分の欲望に任せて生きてみたいと一度は思ったことがあるだろう。

しかし、その道を外れるかもしれないという恐怖心が少なからずある。

世間の目や親の期待、友人からの視線が気になって一歩が踏み出せない。

そんな時、この本は踏み出す勇気と自分を貫く情熱の大切さを教えてくれる。

あなたは常識人間を捨てられるか。

そして、失敗を喜んで受け入れるほどの情熱を持って貫けるか。

周りからどう思われるかなんてクソ喰らえ。

そう言って自分を爆発させて生きることに人間としての美しさがある。

今何か一歩を踏み出そうとして、背中を押して欲しい人には痛いほど刺さる一冊である。

むしろ、岡本太郎に背中からぶん殴られた様な衝撃を覚えるだろう。

この本は今は亡き岡本太郎の現代の普通を重んじる社会に対するアンチテーゼの作品である。